ひとが、きらいです。
はきけがしそうにきらいです。
だいきらいです。だいきらい。
苛立ちながらまだ笑える、自分をほめようとおもう。
ロッカーをばたんと閉めた。
がしゃん、って音がしてでも全然きずもつかなかった。
平気な顔してやがるのがひどく気に食わない。べっこりいけばいいのに。
はぁ。
だいっきらいだ。
きらいきらいきらい。だいっきらい。
わたしが、わるいんですよね、ああ、そうだよね。わたしがわたしがわるいから、どうせわたしのせいなんでしょう。ねぇ。
わたしばっかりとかわたしだけがとかそういうんじゃないんだよね。
かんしゃしてほしいわけでも、もうしわけなくおもってほしいわけでもない。
なんで、あんたたちは、ねぇ。
しってるよ、わかってるよ、ねぇ。
きみたちのいうことはただしくて、わたしがわがままをいっているのでしょう?わたしにかくごがたりなかった、ってそういうはなしなのでしょう?そうなんですよね、うん。しっている、よ。
でも、しゅんかんてきに、自制心とか理性とかよばれるものが、ぶつ、って切れる音がしたんだ。
なんなの?って。なんでなんでなんでなんで、どうして。どうして。
どならなかった、どなれなかった、口をひらけばいろいろおちそうだから、黙っているのが精いっぱいだった。
きらいよ、だいっきらい。だいきらい。
きもちわるい。きもちわるい。のどのおくがいたくて泣いてしまいたい。
ふざけんな、って叫んでやりたい。全部全部、いってしまえたら、――――ああ、めんどくさい。
おこるのも、ばからしい。
どうせ、おこるのもまちがってんだろ?いいよああもう、わたしが、わるい、って。
それでいいんだろ?