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好きなものほど貶したい。テンションの変動はランダムです。
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作業用bgmは選ぼうぜって話。

パラジクロロベンゼンが離れません。助けて。


つづきからははるさんへの私信的な何か。

・・・・しらねーよ?
僕の中のうろ記憶だと望月ってこんな奴だったと思いますはい。
っていうだけです。望月のキャラはつかめてません。いつものことです。

はやいはなし主人公>(越えられない壁)>望月だよね、ってだけです。
時間軸とか場所とか突っ込んじゃらめぇええ。



とりあえず快方おめです!
ひとあんしん?


 




 
 もう少しきれいにこいができればよかったね。
 
 彼はそう言って、笑った。
 言葉とは裏腹に、泣き出す寸前のようなそれはひどくきれいなものに見えた。
「どうしたの?」
 怯えた小さなこどもがそうするように、彼女の膝へ頭を預けて縋る彼へ、彼女は優しく問いかける。
 怖いの?と囁く唇は紅い。彼の髪を梳く手はたおやかで。見つめる瞳は穏やかだ。まるで、聖女のように。
「もっときれいに、君に恋をしたかった」
 ただ、静かにそう繰り返す。
 髪を梳いていたほっそりとした指先が、やけに白い彼の指に絡めとられた。華奢な彼女の指先に、祈るように、すがる。
「きれいに?」
「僕は君だから好きなんだ。他のだれでもなく、君だから。でも、それは恋としては間違っているのかもしれない」 
 僕にとって君は、恋を捧げる『恋人』で、けれどその前にけして離れられない『双子』のきょうだいで、いつか還るべき『母親』だった。
 ―――或いは、僕自身。
「全然きれいなこいじゃなかった。‥‥始めから、きっと。全部、僕の為のものだったんだよ、僕は、」
「私はね、綾時」
 静かに話に耳をそばだてていた彼女が突然話を遮り、ゆっくり微笑む。
 それは、彼とは違う。まるで泣いてなんかいない、あざやかな微笑みだった。
「きれいなこいなんて、いらないわ。」
 いらないの。鮮やかに断じる。彼の頬に添えられた指は、確かめるようにそのラインをたどっていく。
「私は誰より貴方の近くにいて、貴方は誰より私の近くにいるの。ねぇ他に、何が必要なの?」

 たとえばきれいな恋ではなくても。たとえばそれが、間違っていたと、しても。
 それでも確かに、好きだというのならば。
 それがどこに根ざして、どこへ向かう思いだなんて、きっと関係のないことだ。

「あなたは私が好きなんでしょう?」
 確かな響きをもった言葉に、すべてを忘れて彼はただ、頷く。それを見届けた彼女は、ひどく満足そうに笑うのだ。
 聖女めいた微笑みの、その裏で。喉を鳴らす、猫のように獰猛に。
「なら何も関係ない。貴方のすべてがここにあるもの」
 それなら、何も怖くないわ。
 
 そう言うと、愛おしい恋人は、姉のように優しく母親のように慈愛に満ちて猫のように気まぐれに、彼に口づけた。
 ソレは紛れもなく「女」なのだと、今更ながらに深く知る。
 








 


(望月→主人公は母親と恋人の合間ないめぇじ?
主人公と望月の間の認識の若干のずれ。)

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