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好きなものほど貶したい。テンションの変動はランダムです。
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こんばんは。近日の体調不良が輪をかけて全力で悪化中です。
なんかもう、ホント起き上がれないんだけどどうしたらいいのだろうか・・・・・

・・・・・・い、いやがんばる!!頑張れる自分、負けるなー・・・・。


昨日は京都に小旅行だったのですが、楽しかったです!!
・・・・うん、予想通り体調はぐだぐだだったんだけどね。いつものことです。

っていうか昨日は京都駅で、「大階段駆け上り大会」なるものを開催していて。
友達に「今日大階段駆け上る大会あるんだよ」って言われてハァ?と思ったのですが、これが、マジでやってた・・・・・。しかもみなさんかなり本気。そして早い。

やぁ、すごいなぁ・・・・・(遠い眼
某宅急便会社の方たちが会社ぐるみで参加してて、「あれは負けれないね」「うん社名かかってるもんね」と思わずそれだけ見守ってしまいました。ははは。しかし体力資本なお仕事だからか大変早かったですね。さすが。



あと、
犬夜叉最終巻かいました!!
殺りん成分がたりない(爆笑)ので自分で補ってみることにした。このさいだから同ネタ多数っぽいのは気にしない。
続きからss。



注)ごく普通にラストネタばれなのでご注意を。




***************




奈落にまつわる長い戦いが終結した。

人の世では長いとされるその争いの年月も、生粋の妖怪たる殺生丸にとっては微々たるもので。(それでもあのようなモノとかかわっていた期間としては、おそらく充分すぎるのだろうが。)
それらが幕を下ろしても、結局彼自身をとりまく環境は、その戦いが始まる前と同じに戻っただけ、だった。
小妖怪の邪見だけを共に、あてどなく。大妖怪の血をひく孤高の者として。

――――はた目には。

ほんの少し彼を観察していれば知れること。その争い以前になかったことが、みっつ。
ひとつは、かつてほど人間に対して敵意を示さなくなったこと。
もうひとつは、特定の、とある村の、とある場所に、定期的に通うようになったこと。
それから、


「せっしょうまるさま!!」

殺生丸を認識したとたん、満面の笑みを浮かべて少女は駆け寄る。
頬を真っ赤に上気させて、喜色も好意もまるで隠そうとしない。彼女は本当に、彼のことがすき、なのだ。だから、心からの笑顔を浮かべて、少女は、迷わず彼にとびついた。
・・・・見る人がみたら青ざめ、もしくは、爆笑される光景である。

「殺生丸様だー」

えへへ、と当たり前のことを言って、お気に入りらしいふわふわに顔をうずめた。
ぽんぽん、と慣れたようにその小さな頭に手をやると、少女はいっそう嬉しそうにわらう。

「りんね、今日も殺生丸様にお話したいことたくさんあるの」

聞いてくれますか?
と引っぱる子供の手は、子供特有のあたたかさ。
そしてこの妖怪の否と言わない沈黙はつまり是であることをとても良く知っている少女は、このうえなく幸せそうに他愛のない話をするのだ。


ほぼ毎日顔を合わせていたそれまでと違い、少し離れて、会える時間に限りが出来ると、ほんのすこしだけ少女は彼に甘えるようになった。もともと聞きわけのよかった少女だったから、多少甘えるようになったとて甘えているというレベルのものではない。
あくまで以前より、という話。少しだけ、甘える。

そしてそれを突っぱねる、という選択肢は、おそらく彼の中には最初からない。
寧ろ甘えられていることにすら、気づいていないし、甘やかしていることにも、だから、気づいていないのだった。



みっつめのささやかな変化は。
限りなく無自覚に、だけれど。
ちいさな人間のおひめさまを、ひどくたいせつに思うようになった、こと。

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